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食道の病気(逆流性食道炎・食道がんなど)

食道は喉から胃にかけてある、成人では約25cmほどの筒状の臓器(消化管)です。当院で診療を行っている代表的な食道の病気について解説します。

逆流性食道炎

逆流性食道炎はびらん性胃食道逆流症とも呼ばれ、主に胃酸が食道へ逆流することにより、食道粘膜に炎症(びらん=ただれ)を引き起こす病気です。

発症の主な要因

逆流性食道炎が発症・悪化する主な要因には以下の3つがあります。

  • 食道の蠕動(ぜんどう)運動の低下
  • 胃から食道への逆流防止機構の機能低下
  • 逆流する胃酸などの消化液の増加

逆流性食道炎の症状と合併症

症状は食後に出現または悪化することが多く、胸やけや呑酸が代表的です。

胸やけ みぞおちから胸の下あたりにかけて熱く焼けるような不快感が生じる症状
呑酸(どんさん) のどの辺りや口の中まで酸っぱい液体や苦い胃内容物が上がってくる症状
その他の症状 心窩部痛(みぞおちの痛み)、胃もたれ感、長引く咳など
合併症 食道粘膜からの出血や、慢性炎症に伴う狭窄(狭くなること)など

診断と治療方針

典型的な症状がある場合は胃酸分泌を抑える内服薬で経過を見ることもありますが、炎症の程度や他の病気との鑑別を確認するため内視鏡検査(胃カメラ)もお勧めします。

治療は主に以下の2種類を並行して行います。

  • 生活習慣・食事の改善
  • 薬物療法

逆流性食道炎は薬によって一時的に症状が治まっても再発しやすく、根気強く付き合っていく必要のある病気です。生活習慣の改善によっても症状の緩和や再発予防が期待できますので、日頃の生活リズムの見直しにも取り組みましょう。

食道がん

食道がんは食道の内面を覆う粘膜から発生し、進行するとリンパ節転移や隣接臓器への浸潤、他臓器への転移をきたします。男女比はおよそ6対1と男性に多く、年代別では60代〜70代に好発する傾向があります。

食道がんの主な危険因子

食道がんの最大の危険因子は飲酒と喫煙であり、双方の習慣がある場合はさらに発症リスクが高まります。また、お酒を飲むと顔が赤くなる体質の方が飲酒を続けると、食道がんや頭頸部がんのリスクが高くなることが分かっています。

初期症状と内視鏡検査

初期の食道がんは自覚症状に乏しいことが多いですが、進行するにつれて以下のような症状がみられます。

  • 食べ物を飲み込んだときの痛み、しみるような感覚
  • がんが大きくなることによる食べ物のつかえ感や飲み込みにくさ

飲酒や喫煙の習慣がある方やお酒で赤くなりやすい体質の方、喉や胸に違和感やつかえ感がある方は、早期発見のために内視鏡検査を受けましょう。

その他の食道疾患

  • 食道裂孔ヘルニア
  • 好酸球性食道炎
  • 感染性食道炎(カンジダ、ヘルペス、サイトメガロウイルスなど)
  • 食道アカラシア
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