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肝臓の病気(肝炎・肝臓がんなど)

肝臓肝臓は主に右の肋骨に囲まれるように存在している、ヒトでは最も大きい臓器であり、体重の約2%に相当します。

また人間の生命維持に必要不可欠な臓器で、主に次の3つの働きをしています。

 

代謝・合成  
解毒・排泄  
胆汁の生成・分泌  

・急性肝炎
・慢性肝炎
・肝硬変
・肝臓癌
・アルコール性肝障害
・薬剤性肝障害
・脂肪肝、脂肪肝炎
・自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎など)

急性肝炎

主な原因は肝炎ウイルス(A型、B型、C型、E型)で、頻度は少ないですが他のウイルス(EBウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルス)によっても急性肝炎が起こる場合もあります。
ウイルス性以外の原因として、自己免疫性肝炎、薬剤性肝障害、アルコール性肝障害などがあります。

症状としては、全身倦怠感、嘔気・嘔吐、発熱など非特異的なものが主ですが、黄疸、意識障害を来すこともあります。

急性肝炎は一般的には一過性の疾患で経過は良好ですが、1~2%程度で劇症肝炎を来すことがあり、劇症化すると死亡率は高くなります。

慢性肝炎

主な原因は肝炎ウイルスで、日本における慢性肝炎は70%がC型肝炎ウイルス、15-20%がB型肝炎ウイルス感染によるものとされています。

ウイルス性肝炎以外では自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、脂肪肝炎、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害などが挙げられます。

肝硬変

慢性肝炎が持続すると肝細胞は破壊と再生を繰り返すうちに徐々に線維組織に置き換わり、肝線維化が進行して肝硬変に至ります。その過程で肝細胞癌が発生することもあります。

肝硬変の原因も、近年は減少傾向にはあるもののC型肝炎ウイルスが最も多く、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の増加が目立つようになっています。

肝硬変の原因
<2008年肝硬変成因別調査>
①C型肝炎:約60%、②B型肝炎:約14%、③アルコール性:約13%、④NASH:約2%
<2018年肝硬変成因別調査>
①C型肝炎:約50%、②アルコール性:約20%、③B型肝炎:約11%、④NASH:約6%

肝硬変には症状に乏しい代償期(=代償性肝硬変)と、症状が現れる非代償期(=非代償性肝硬変)があります。
代償期は肝臓の機能はある程度保たれていますが、非代償期は肝機能を代償することが出来ない状態となっているため症状が出現し、最終的には肝不全となり死に至る場合があります。

肝硬変による症状としては、黄疸(=白目が黄色くなる)や腹水(=お腹に水がたまる)や胃食道静脈瘤の破裂による吐血やアンモニア上昇に伴う肝性脳症などがあります。

一度死滅して、硬く変化した細胞は元に戻らないため、早期で病気の進行を防ぐ必要があります。
B/C型肝炎では抗ウイルス療法、アルコール性肝障害では禁酒、脂肪肝炎では主に生活習慣の改善に努めることが対策・予防になりますので、早めに当院にご相談ください。

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