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食道の病気(逆流性食道炎・食道がんなど)

食道は喉から胃にかけてある、成人では約25cmほどの筒状の臓器(消化管)です。

  • 逆流性食道炎
  • 食道がん
  • その他

逆流性食道炎について

逆流性食道炎はびらん性胃食道逆流症とも言い、主に胃酸が食道へ逆流することにより、食道粘膜に炎症(食道粘膜のびらん=ただれ)を起こす病気です。起こりやすくなる要因としては、①食道の蠕動運動の低下、②胃から食道への逆流防止機構の機能低下、③逆流する物質の存在(胃酸など)、があります。

症状は食後に出現・悪化することが多く、典型的な症状としては胸やけや呑酸があります。「呑酸」とはのどの辺りや口の中が酸っぱいと感じる、あるいは胃の内容物が逆流する感じがする症状のことです。その他にも心窩部痛・胃もたれ感・咳などの症状が出ることがあります。

典型的な症状であれば胃酸を抑える薬を内服して経過を見ることもありますが、炎症の有無・程度の把握や逆流性食道炎以外の病気の有無を確認するために可能であれば内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。

合併症として、出血・狭窄などがあります。

治療としては、①食事・生活習慣改善によるものと、②薬物療法があります。

逆流性食道炎は内服治療によりいったん症状が治まっても、再発しうる、「長く付き合っていく」必要のある病気です。生活習慣の改善によっても症状を改善・軽減することが可能となるため、是非とも生活習慣の改善にも取り組みましょう。

食道がんについて

食道がんは食道の粘膜から発生し、次第にリンパ節転移・隣接臓器浸潤・他臓器転移をきたすように進展していきます。

2008年の全国調査によると、男女比が約6:1と男性に多く、年齢では60歳代と70歳代に好発します。

食道がんの危険因子は主に飲酒と喫煙で、飲酒と喫煙の両方があるとさらにリスクが高まることが知られています。またお酒を飲むと顔が赤くなる(以前なっていたも含む)体質の人が飲酒を続けると食道がんや頭頸部がんのリスクが高いことが近年明らかになりました。

自覚症状が無い場合も多くありますが、食べ物を飲み込んだ時の痛みや、しみるという症状を伴うことがあります。癌が大きくなって食道内腔が狭くなってくると、食べ物がつかえる感じや飲み込みにくい感じといった症状が出てくることではじめて病気に気付くようになることもあります。

飲酒・喫煙の習慣があったり、お酒を飲むと顔が赤くなる体質がある、症状がある方は内視鏡検査をお勧めします。

その他の食道の病気について

  • 食道裂孔ヘルニア
  • 好酸球性食道炎
  • 感染性食道炎(カンジダ・ヘルペス・サイトメガロウイルスなど)
  • 食道アカラシア
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