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胆のう・胆管の病気

胆管は肝臓から十二指腸をつなぐ胆汁が通る管のことです。

胆のうは胆汁を一時的に貯蔵・濃縮する袋状の臓器で、食事をするとその刺激で収縮することにより貯めていた胆汁を胆管を通じて十二指腸に出す役割があります。

胆汁は肝臓で作られる黄褐色でアルカリ性の液体で、食べ物とまじりあって、脂肪の吸収を助ける働きがあります。

・胆嚢ポリープ
・胆石症
・急性胆のう炎
・胆嚢癌
・胆管癌

胆のうポリープ

胆のうポリープとは胆のう内腔に出来る、隆起性病変の総称です。

①コレステロールポリープ、②腺腫性ポリープ、③過形成性ポリープ、④炎症性ポリープ、⑤胆のう癌の5種類がありますが、そのほとんどがコレステロールポリープで良性のものです。

しかしながら、大きさが10mm以上、経過観察で増大傾向などの特徴がある場合は胆のう癌が含まれる可能性が出てきますので精密検査や治療の対象となります。

胆石症

胆石症とは胆管や胆嚢に結石ができる病気の総称です。結石の存在部位によって、胆のう結石・総胆管結石・肝内胆管結石と呼ばれます。胆石は胆汁中の成分が析出・凝固したもので、大半を占めるのがコレステロール結石です。

日本人の胆石保有率は食生活の欧米化や高齢化を背景に増加しており、成人の5~10%が胆石を持っていると言われています。無症状のことも多いですが、一般的な症状としては、右の肋骨の下の部分や心窩部(みぞおち)の痛みで、右肩や背中にも痛みを伴う場合もあります。この痛みの症状は食後に出ることが多いのも特徴です。

「無症状胆のう結石」は特に治療をせずに経過観察をすることが多いですが、「有症状胆のう結石」は治療の適応があります。治療には結石の状態によっては体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内服薬による溶解療法もオプションとしてありますが、手術による治療が原則となります。また「胆管結石」は無症状でも胆管炎や胆石性膵炎などの重篤な病態を合併する可能性があるため、治療適応とされています。

急性胆のう炎

急性胆のう炎は9割が胆石によって起こるとされています。胆嚢の出入り口が結石で詰まり、そこに細菌感染が加わることで急性胆のう炎が引き起こされると考えられます。

主な症状は右の肋骨の下の部分の痛みや発熱で、採血結果と腹部超音波検査などの特徴的画像所見と合わせて診断されます。急性胆のう炎は手術治療が行われることが多いですが、発症時期や全身状態によってはその他の治療が選択される場合もあります。

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